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アトランタ空港盗難事件 

数年前になりますが、私は、ある石材加工関連の顧客2人を伴って5月の連休を使いアトランタの石材業者へ工場見学
及び石材の買い付けに行きました。
アトランタの国際空港は、1996年のオリンピックの開催時に完成した新しい空港で空港内に地下鉄が走っています。
日本からの便が駐機するターミナルはバッゲージクレームのターミナルまで10分ほどかかります。
我々3人は、飛行機を降りて手荷物を持ち地下鉄に乗りパスポートコントロール、バッゲージクレームのターミナル
まで向かいました。
あとで考えるとそのときすでに目を付けられていたように思います。
3人がそれぞれパスポートコントロールを無事に終えて階下のバッゲージクレームの指定されたカルーセル(荷物が
ぐるぐる回ってくるとこと)につきました。
3人まとまって雑談をしていたらいよいよかルーセルが回り始めました。荷物が出て来ると思って私が荷物を床に置
いたまま5Mほど先のカルーセルに確認に行きました。
そのあとすぐ他の2人が、私のほうに来て何か話しかけてきました。その時床に3人の手荷物は置いたままです。その
10秒ほど後、私は”はっ”と思い荷物に振り返ると顧客の1人の荷物がありません。
まずいと思って、即そのあたりを探しましたが後の祭りでした。
パスポート、現金数十万円、クレジットカードなどの貴重品がなくなりました。
私もなぜ手荷物から目を離したか、またなぜ離さないでと他の2人に注意しなかったか後悔しましたが後の祭りで
す。

その後石材業者の事務所でいろいろと対策を考えましたが、パスポートを取られたことはどうしてもまずかったで
す。
アトランタの日本領事館やワシントンの日本の大使館に電話をしましたが、驚くことに日本の連休中は休みとのこ
と。
(連休中には、海外旅行する人も多いのに何でこんな時に休むんだと憤慨しました)

仕方なくその日はホテルに泊まり、翌日業社の事務所で何とかパスポートをすぐ再発行できないものかと領事館、大
使館に電話しました。しかし電話番がでるだけで担当者全員休みとのこと。
途方にくれていると業者の事務所に一本の電話がかかってきました。
犯人からでした。
”パスポートを持っているがどうしたらいい?”
つまり犯人としてはこちらがパスポートだけは返してほしいと分かっているのです。
これはプロの仕事です。
とにかく金は払うと犯人に言い300ドルで決着しました。
受け渡しは、石材業者のアトランタの知り合いの店舗での受け渡しとし翌日にはパスポートが返ってきました。

一応事件の起こった空港で警察の事情聴取を受けましたが、聴取をした警官は気の毒そうな顔つきでまず現金他は戻
ってこないと言っていました。

この盗難事件の教訓は、海外の公共の場所では絶対に貴重品を目を離さないのでなく、手を放さないこと。よく空港
などで手荷物を踏んづけている人がいますが正解です。これなら盗まれません。
また日本の大使館などの機関はあてにしないこと。
基本的に盗難などでは何もしてくれません。


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